こちらはrioyokotalab Advent Calendar 2020の14日目の記事です
自作pcは一人で始めるにはとても勇気がいることだと思います。幸いにも自分には同じ研究室に自作pcについて知り尽くしているエキスパートがいらっしゃったので助かりました。
今回は自作pcを始めよう!と思った人向けにパーツを購入する段階からpcを組み立て終わる段階までに関して自作pcについての注意点を紹介していきたいと思います!(初めて自作pcをする人は必見です!)
細かく写真を入れてあるのでわかりやすいと思います!
ここで一つ注意点として自分はm.2SSD1つのみをストレージに使っていたのでSATAと呼ばれるケーブルを使っていません。こちらについては書いていないので予めご了承を。
パーツ購入時の注意点
パーツ購入時に注意しなければならないのはお互いのパーツが対応しているかを確かめることです。これを怠るとパーツを購入し直しなんてことになりがちです。
さて、自作pcに必要な部品は、
・CPU
・マザーボード
・メモリ
・GPU(マザーボードにグラフィック機能がついていない場合)
・電源
・SSD
・pcケース
こんな感じです。
部品を決めていく際、自分は上に上げたような順番で探していくのがいいと思います。
自分が部品選択の際、注意すべき点だと思ったことは以下になります。これらを確かめるには価格ドットコムのサイトであれば商品ページに進むと「メーカー製品情報ページ」や「メーカー仕様表」というリンクがあるのでそのリンク先に仕様が全て載っているので確認できます。
・マザーボードがCPU、メモリに対応しているか ← マザーボード選択時
・CPUのメモリータイプがメモリに対応しているか ← メモリ選択時
・CPUのPCIeが電源に対応しているか ← 電源選択時
・電源がGPUの推奨電源、PCIeのピン数に対応しているか ← 電源選択時
・pcケースがマザーボードの大きさに対応しているか(ATX,MicroATX,MiniITX等) ← pcケース選択時
ぐらいだと思います。
自分の場合は深層学習に使うという用途もあったのでGPUもいいものを買いました。(RTX3070という7万円くらいするGPU)
購入に関してはこのくらいにして次は商品が届いて組み立ての段階です!
組み立てるときの注意点
組み立てるとき、自分は本当に何も知らなくていろいろ苦労しました。。。
後々気づいて解体、組み立て…を何回したのか覚えていません。
そんな初心者の方が躓きがちなポイントについて細かく説明していきたいと思います。
CPUの取り付け
まずマザーボードを広げて最初にCPUを取り付けます。
おそらくほとんどのCPUにはCPUクーラーとその底面にグリスというなんか手につくやつも付着しているのでCPUクーラーの底面はできるだけ触らないようにしましょう。
CPUをマザーボードにくっつけます。まずマザーボードのCPU挿入位置の横にある棒

これを外側に引っ張りながら上に上げます。こうすることでCPUを挿入できるようになります。
次にCPUを挿入します。このとき、向きを間違えないようにします。CPUには矢印マークみたいなのがあります。


この矢印をマザーボードの

ちょっと見にくいですが矢印があるはずです。この2つの矢印が合うように挿入します。
CPUを挿入し終わったら横にあるレバーを元に戻しましょう。
次にCPUクーラーの取り付けです。今取り付けたCPUの周りにこのようなネジがあります。(ない場合もあり、その場合は穴が空いているはず?)

これを外します。マザーボードの下につながっていた部品が外れると思います。
この部品とCPUクーラーがくっつくように再度ネジを止めます。ネジはpcケースに付属のネジを使います。
CPUクーラーを取り付けたらCPUクーラーから出ているピンをマザーボードの「CPU_FAN」と書いてあるピンにくっつければCPUの設置は完成です。

メモリの取り付け
メモリの取り付け位置は

ここですね。自分のマザーボードには2つありますが、1つのマザーボードもあります。こちらは購入時に確認済みかと思います。
この両端あるいは片方にレバーがついていると思うのでこれを押して開いてあげます。
ここにメモリを取り付けますが、思ったより固いです。。。
固いですが、力の加減を知らないとバキッと折れてしまう可能性もなくはないので丁寧に入れていくことが大切です。
メモリは向きが決まっていて短い方と長い方があります。

上の画像だと左の方が長いですね。
この長さをマザーボードと合わせないと一生入りません。
自分がおすすめする入れ方は
この長さを合わせたらやや強めに両端から押してある程度入れます。
その後どちらか一方を強く押して「カチッ」と言う音がしてレバーが戻るまで押し込みます。
その後もう一方を強く押して「カチッ」という音がしてレバーが戻るまで押し込みます。
この時「カチッ」という音がしなかった場合はうまくメモリが挿入できていないのでもう一度やり直してください。
SSDの取り付け
自分はm.2SSDというマザーボードに直接差し込むタイプのSSDを購入したのでそちらの取り付け方法になります。
こちらの挿入位置は

ここですね。早速取り付け方の説明をしていきます。
まず、黄色く囲ったネジを一度取り外します。このネジはm.2SSDを固定するために使います。
ネジが外れたらm.2SSDを長さが合うように挿入します。挿入後、ネジをm.2SSDの上から止め、固定してあげます。
m.2SSDの取り付けは簡単ですね。
ここまでマザーボードに取り付けたらまだグラボ等をつける必要がありますがこちらはpcケースにマザーボードを取り付けた後行った方が効率的だなと思ったので次はpcケースにマザーボードを取り付けていきます。
pcケースにマザーボードを取り付ける
pcケースの両側のネジを外し中身を開けます。そして空間が大きい方を上にするように横に倒します。
ここでpcケースの中身をよく見てみると対応しているマザーボードの大きさと数字が割り振られていると思います。(自分のpcケースの場合はMicroATXが1,Mini-ITXが2と書かれていました。)
周りを見てみると穴の横に数字が書いてあると思います。自身のマザーボードに対応する大きさの穴にスペーサーというものを取り付けていきます。スペーサーはpcケースに付属していると思います。

左が通常のネジ、右がスペーサーになります。このスペーサーを取り付けていきます。
取り付け後、マザーボードをpcケースに取り付けます。
pcケースにバックパネルと呼ばれる

このような出力装置のケースのような者が入っていると思います。これをマザーボードの部分といい感じになるようにセットしながらpcケースに取り付けてあげる必要があります。
自分のマザーボードの場合は

この6つになりますね。これらをネジで固定していきましょう!
これでpcケースにマザーボードを設置できました。
pcケースについているケーブルの取り付け
次にpcケースにくっついているケーブルがいくつかあると思います。そちらをマザーボードの対応する部分に接続していきます。
自分が使ったのは
・pcケースファンのケーブル
・HD Audio
・USB3.0
・電源スイッチ類のコネクタ
です。
pcケースファンのケーブル
pcケースについてるファンからケーブルが出ていると思います。これをマザーボードの

ここにくっつけます。
HDAudio
pcケースについているケーブル達の一つにHDAudioと書いてあるケーブルがあります。
これをマザーボードの

ここに取り付けます。HDAudioケーブルは穴が一つないはずなのでそこを合わせながら取り付けていきます。
電源スイッチ類のコネクタ
こちらは少しややこしいです。がそんなに難しいわけでもありません。
pcケースについているケーブルの中に何やら小さいケーブル達があるはずです。
自分のケースにはPowerSW,RESETSW,HDDLEDというケーブルが入っていました。これらをマザーボードの

ここに取り付けていきます。(似たような部分もありますが、右上がないところです。)
ここで位置と向きに注意が必要です。
位置は下の図のような感じで挿入します。

そして向きなんですがコネクタをよく見ると矢印が書いてあると思います。その矢印が書いてある方が+(プラス)になります。
USB3.0
これもまたpcケースのケーブル類の中にあります。青いケーブルです。

これをマザーボードの

ここに取り付けます。
以上でpcケースのケーブル類は終わりです。次はGPU(グラフィックボード)の取り付けです!
GPU(グラフィックボード)の取り付け
なぜこの段階でGPUを取り付けるかというとこれより前に取り付けるとGPUが邪魔で他のコネクタが取り付けにくくなってしまうと感じたからです。
GPUを取り付ける前にまずpcケース自体のネジを外しておきます。

まず黄色い部分のネジを取り、その次に赤い部分のネジを取ります。
今回の自分のマザーボードはGPUを1つ取り付けるものだったので真ん中の2つのネジを外しました。(おそらく2つなら全て取り外すと思います。)
ネジ達は使いますが外した部品は使いません。でも捨てず一応どこかに保管しておきましょう。
さて、GPUをマザーボードに取り付けていきましょう。場所は

ここです。GPUもメモリの時と同様にレバーがあります。これを外してから入れます。
GPUは思ったより簡単に入ります。(メモリよりは力を入れやすいっていうのもあるかも)
GPUを取り付けたら先ほどネジを外した場所の当たりにちょうどいい感じでGPUの穴も来ると思うのでネジでくっつけてあげます。くっつけたら一番最初に取ったネジもくっつけてGPU取り付け完了です!
電源の取り付け
自分が買ったpcケース(ANTEC(DP301M))の説明書から抜粋したイラストを載せておきます。

ここにpcケースのネジを使って固定していきます。
この説明書は左上のネジ位置が間違っているようですがそんな小さなことは気にしません。隣の穴から止めてあげます。
電源から出ているケーブルは次の「ケーブル類の取り付け」においてマザーボードに取り付ける位置を説明していくのでその位置に近そうなpcケースの穴から表へ通します。
電源についているケーブル類の取り付け
ここもなかなかの鬼門です。初めて見ると何が何だかよくわからないですよね。一つ一つ丁寧に説明していきます。
取り付け順番はどれからでも大丈夫ですが、大きいケーブルから取り付けていくとわかりやすいです。
今回も大きいケーブルから紹介していきます。
ATX(24/20ピン)
これは一番でかいケーブルです。

こんな感じのケーブルです。20+4に分けてある理由は20ピンにも24ピンにも対応できるためです。これを

ここに差し込んであげます。20ピンの右に4ピンを差し込む形になると思います。別々に差し込んでも20ピンと4ピンを繋げてから一緒に差し込んでも大丈夫ですが自分的には繋げてから差し込んだ方が楽かなと思いました。(別々に刺すと4ピンをはめるのに苦労しました)
ちなみにこのATX24/20ピン、一度はめると取り外すのがめちゃくちゃ固いです。。
取り外せないことはないですが、取り外すには指がとても痛くなるので、もし何らかの原因で失敗したら素手ではなく軍手などで外した方がいいかもしれません。
ATX4ピン
ATX4ピンはCPU補助電源とも呼ばれます。

このようなケーブルです。
これをマザーボードに指す場所はというと、、

ここです。ちなみにこの4ピンも失敗すると外す時、それなりに固いです。(ATX24ピンほどではないですが)
まあどちらにせよマザーボードやpcケースを変えようと思ったら外さなければいけないんですけどね
PCIe電源コネクタの取り付け
次にGPUの上に何やら指す場所がありますよね。そこにPCIe補助電源ケーブルというものを取り付けます。
今回自分が買ったRTX3070は8ピン×2を必要とします。
(6+2ピン)×2でもいいのかもしれませんが、GPUの箱に6ピン×2→8ピンに変換するアダプタが2つ入っていたのでこういうのが入っていたときはできるだけ6ピン×4→8ピン×2として使った方がいいです。(余裕を持たせた方がいいということです)
画像で見せた方が早いので

こんな感じのケーブルをGPUの上の部分に取り付けます。
電源をつける!
以上でpcが完成しました!
電源をコンセントにつなぎHDMI等の出力端子を用いてディスプレイにつないでスイッチを入れてみましょう!(GPUを取り付けているときはGPUのHDMI端子を使うこと!)
ディスプレイが写らないときは上で説明した何らかの工程でうまくいっていない可能性が高いです。
よくあるミスは
・メモリがきちんとはまっていない
・HDMIケーブルをマザーボードに挿してしまっている
等が考えられます。
基本的にATX24/20ピン、CPU補助電源、GPU補助電源に使うピン(マザーボード側)は全て埋まっているはずです。
これらのどこかに空きができてしまう場合は電源の推奨電力が足りていない可能性があります。
終わりに
以上自作pcに関して電源をつけるまでの流れを説明してきました。長くなりましたがその分丁寧に説明したつもりです。初心者の方の目にとまり参考にしていただければ嬉しいです。
どうしてもディスプレイが写らない等の問題があったらYoutubeを見るのもおすすめです。同じような問題を抱えた様々なYoutuberが動画をアップしているので参考になるかもしれません。
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